ようこそ中部テネシー日本語補習校へ
日本企業が進出していくうえで駐在員のご家族の教育の機会を確保することは大変重要なことです。1983年このテネシーの地に、日米相互の発展を願う方々が中部テネシー日本語補習校を設立しました。保護者の皆様が中心となり、自分たちの子どもたちに帰国してからも日本の教育に対応できる力を何とか付けてあげたいという思いから手弁当で始められたと聞いております。それから月日は流れ、今年度、創立40年の節目の年を迎えることになりました。創立以来歴代の保護者の皆様はもとより、公私にわたり多大なるご支援を賜り現在に至っています。40年の歴史の中で、中部テネシー日本人理事会のもと学校運営委員やボランティアの保護者の皆様と教員が連携し、週に1度ではありますが、子供達が安心して集い、落ち着いて学びあえる環境とシステムができあがってきました。創立された頃とは、世界の情勢も社会環境も大きく変わってきています。特に近年では、コロナパンデミックが起こるなど、世界中で予測不可能な時代になりましたが、本校では関係者の尽力もあり、昨年度にはオンライン授業から対面授業を再開し、子どもたちの学びを止めることなく学習活動を続けています。
そして、学習指導要領では、グローバル人材育成とSociety5.0と呼ばれる新たな時代の到来を視野に入れた内容が示されています。補習授業校では、その特性と環境を生かし、日米の懸け橋となり、世界に発信できる子どもの育成の拠点として改めてその価値が見直されているところです。本校におきましても、「補習校に集う」ことの意味を今一度見直し、基礎的な学力を身に付けながらも、子ども同士の関わりを大切にした「深い学び」につながる授業を展開し、子供達の日本人アイデンティティーの確立とグローバル社会に生きる夢の実現に寄与していこうと決意を新たにしているところです。 教職員も含めテネシー日本語補習校関係者は、このテネシー州マーフリーズボロの地で、現地校と補習校との両立を目指し頑張っている子どもたちの成長に関わることに、喜びと使命感とを持ち週に1回の出会いを楽しみにしています。 中部テネシー日本語補習校 校長 三上 誠一
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